町が大きくなればなるほど 人よりルールが優先する


 後援会活動で旧町内を訪問しています。合併に関わる不満や意見が続出しています。その一つは子育てに関わるもの。
私自身が 5人の子を育てている真っ最中ですから切実です。

「合併までは妻が家にいても、保育園入所は定員が一杯にならない限り、問題なく許可されていました。しかし、合併して萩市になると、基準に合わないと入園できないと市役所から言われた」

確かに法律や条例では保育所入所は「保育に欠ける」ということが前提になっています。

「じゃあ幼稚園に通わせるとしたらどうしたら言い。市役所は『萩か益田に連れて行ってください』という」

40分もかけて連れて行けというのか。これでは「萩か益田に住め」ということになります。

「合併し大きなまちになればなるほど 住民よりルールが優先される」ということが この間の合併後のまちで共通しているといわれます。

こんなことでは、子育て支援も若者定住も口先だけになります。旧萩市と旧町村は、現状も役所職員の認識も大きく違います。この田舎に来たことも無い職員では、地域の事情はトテモわからないようです。

もう一つ。75歳以上の無料タクシー券の廃止には 非常に強い不満があります。行く先々で、脚の弱くなった高齢者から、何とかならんのかと切実な声が聞こえます。

「彼岸にお寺に行ったが 帰るのに50分かかった。タクシーを使うと500円 バスはちょうど良い時間が無い。歩いて帰ったが こねぇなことなら はぁお寺にはいかん。墓参りもできん」

「ぐるっとバス(地域巡回バス)はいきたい所に行けん。時間もきまっちょる。家の前に出るのも大変なそに 道まで出るのに時間がかかる。タクシーなら家から出るのをまっちょってくれるが バスは待たん」

「乗っても大回りするようじゃ なんになるか」

など様々な高齢者の声を聞きます。タクシー券サービスが、手厚すぎだと合併協議会で言われたようです。「バラマキ福祉」だと。それを1年間猶予したからいいじゃないかという感じです

では、ぐるっとバスは、タクシーの代わりになるでしょうか。タクシー券の復活が無いのなら、ぐるっとバスで補完できる運行の仕方を考えないと住民より金や行政の都合を 優先するといわれてもしかたありません。

「合併して ええことは 一つも無い」住民のこの思いにどう答えるのか。議員も問われています。